信仰と進化論

 8月16日の本欄で、新ダーウィン派街ヒ論に関
してカトリック教会の内部で不協和音が生じているらしいこ
とを書いたが、2つの科学誌がこのことを取り上げてし1る。
1つはアメリカの科学誌『Science』(8月12日号)で、
も引っはイギリスの『New Scientist』誌(8月13日号)
だ。力トリック教劃ま、新法王べネディクト14世になって、
前任者の柔軟路線から方針転換するかどうかが注目されてい
るが、進化論をどう考えるかが、教会と科学との関係を探る
一種の“踏み絵”となると考えて、科学者たちは神経を尖ら
せているのだろう。つまり、進化論を受け入れれば、科学と
の関係は「方針転換なし」というわけだ。

『Science』は、7月7日付の『ニューヨーク・タイムズ』
(日本では7月8日付「へラルド朝日』紙)に載ったウイー
ン大司教の論文が、アメリカの多くの科学者を心配させたと
書いた後、8月の初めにノ(チカンの宇宙科学者、ジョージ・
コイン氏(George Coyne)がイギリスの力トリック信者
向け出版物で、大司教の論文が「すでに暗い影を落としてい
る進化論論争をさらに暗くしている」と批判したことを取り
上げている。またその記事には、ウィーン大司教の論文が出
てまもなくの7月13日付で、アメリカのカトリック信者
で進化論を擁護する3人の科学者が、新法王宛に手紙を出
して、前法王の立場を再確認してほしいと要望したことが書
いてあった。その中の一人が、私が先に触れたブラウン大学
のケン・ミラー教授だ。これに対し、法王の科学面での助言
者である生物学者、ピー・ター・レイヴン(Peter Raven)氏
は、ウィーン大司教の論文は法王自身が認めたという証拠が
ないのに、科学者たち“過剰反応”していると述べている。



2015年05月18日 Posted bysimple at 12:55 │Comments(0)

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